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オセロ

汚い私

これを書くことが一番怖かった。
いい子をどこか演じる私にとってこれを知られることほど怖いことはない。だがいつまでも一人抱えて生きれなかった。
どう思われてもいい。私は楽になりたい。だから聞いて欲しいと思った。

私は一時期バイト中毒になった。
3つもバイトをしていた。寝る暇もなかった。
だけど、私はそれでも自分は怠けていると思った。
でも、時間や条件が合わなく焦っていた。
そんなとき知ったバイトが「チャットレディー」。
ネット上で自分の顔を出し男性とチャットをするというものだ。
私も聞いたときはちょっと怖かった。
でも、やりはじめたらその恐怖はどこかへ行っていた。
私は特別にかわいいわけではない。
むしろブスだ。
だからもちろん私はお客さんがつかない。
自分を選んでチャットしてもらわないとお金にならないのだ。
私は他の女の子がドンドンチャットできてるのに自分がいつまでも
待機中になってることに焦りを感じた。
ここでも私は一番になりたい!という気持ちが空回りした。
そんなとき始めてのお客さんが私にできた。
そのお客さんは私に「かわいいね。」ってしきりに言ってきた。
私はその言葉がうれしくてしかたなかった。
うれしくて自分を失った。
そしてそのお客さんは私に「肩がきれいだね。」と言ってきた。
それが全ての始まり。
それで私は肩をみせてあげた。
喜んでくれた。
そのときはそれで終わった。
それから数日またそのお客さんは来てくれた。
ありがたい気持ちでいっぱいになった。
そしてついにお客さんから「脱いで!」と言われた。
私は断った。
だがおきゃくさんの甘い言葉に負けた。
私は少しだけといい見せた。そして気づいたときには私は裸だった。
だけど何も感じなかった。
お客さんは満足していた。
そのあとすごい空虚におそわれた。
自分のしたことに対する罪悪感に。もう取り戻せない事をしたと分かった。
だけど、誰にもいえなかった。
一人苦しんだ。一人心の中にしまった。
そして、もう絶対こんなことはしない!と誓った。
だが、数ヶ月たったある日私はまた同じことを繰り返した。
1番になれない悔しさに負けた。
そして狂った。一番を得るためにだけ。
お客さんが脱いでと言えば脱ぐ女になった。
そのうち心は壊れたのか何も反応しなくなった。
だが毎日むなしかった。
他の子は実力で1番をとってる。私はこんな汚いことをしてるのだと思うと苦しかった。
だけど、この思いを人には言えなかった。言いたかった。
でも、捨てられると思った。
だから心のなかにしまった。苦しかったけど。
そして年が変わった日に私は強くもうこういう行為はしない!と決めた。
その決意は今度こそ固かった。
もちろんお客さんは少ない。だけど、あの頃のチャットを終えた後の空虚な気持ちに比べたらずっとすがすがしい気持ちになっていた。
それから数ヶ月たつ今もそのような行為はしてない。
だけど時々胸がうずく。
自分がした過去に。もう過去かもしれない。
だけど苦しい。誰にも言えないことがもっともっと苦しい。
だから私はここでこうやって書くことを決意した。
これで私の苦しみが消えるわけでない。でも、何かが変わったらという願いで書いた。
でも、おかしな話。
20歳になる前私は大人のように汚れたくない!と思った。
だけど気づいたらこんなに汚れた人間になっていた。
子供でいたいと願うけどそれはもう叶わないのだと思うと悲しい。
あの時の綺麗な私を取り戻したい。
ただ純粋に物をみて喜べた私に。
今の私はあの頃絶対なりたくないと思った大人になってしまった。
もうリセットは出来ない。
だけど少しでも子供の心に近づけたらと願う。
この文章を書くことで近づけるのならうれしい。


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